手招き五十音

シンクロを愛で、すべてをことほぐ

糸ぐち・「せ」

mihoさんと屋号の話をしているとき、会話の流れで「いとぐち」(「話のいとぐち」という表現)が出て「いとぐち、いいんじゃない?」と言ってもらった

元々自分のノートにも「いと・糸・意図」と書きつけていたから「いとのいとぐち」がやってきた、と思った

別件で過去の手帳を見返していたところ、2014年にひいたおみくじを再発見
大御心(三〇)昭憲皇太后御歌
“一すぢのその糸ぐちもたがふれば もつれもつれてとくよしぞなき”

「大御心」(おおみごころ)とは明治神宮独自のおみくじのこと

吉凶を占うおみくじではなく、御祭神である明治天皇の御製(ぎょせい=天皇の作られた詩文・和歌)93,032首、昭憲皇太后の御歌(みうた=皇后・皇太后・皇太子などのよまれた和歌)27,825首より、特に人倫道徳の指針となる教訓的なものを15首ずつ、合計30首

が選ばれ、ひいた人が目にするようになっている
(引用部分は明治神宮サイトより)

小学2年生、もっと幼い頃だったか
家の裁縫箱のからまった糸や細いネックレスチェーンをほぐして元に戻すのが楽しかった
手間と少しの根気が要ったから、母に喜ばれなおさら嬉しかった
そんな記憶もあいまって
わたしにとっての「糸ぐち」は気軽で肯定的なイメージだったけれど
御歌にふれて
そうか、それだけじゃない
糸がもつれるのは知らず知らずで
望んでもいない難しい状況にもなり得ること
寂しさ苦しさ
自分の未熟さ至らなさ
…あったあったと思い出す

糸ぐちは大切

縫う糸 結ぶ糸 縦糸横糸
糸でんわの両端
あなたとわたし
あめつちのみめぐみ
意識と無意識

糸を二つ並べたくて「絲」
「絲口」をベースに検討していったものの、どうも「口」の四角い感じが違う気がする
あーでもないこーでもない(中略)絲seがしっくり

面白いもので、ピンとこないときは「他にもないか?」と迷い続けるのに、しっくりくると「これだ」とわかる
自分の内側の力のみなぎりかたが違うのだよね

絲seの「せ」
カタカムナの本には「せ:引き受ける」とある

『大祓詞(おおはらえのことば)』に登場する瀬織津姫の「せ」
絲は木が並んでいるように見え、それなら絲seのseはせせらぎの「せ」
一番長く住んでいる街・仙台の「せ」

人生の前半後半
(寿命は誰にもわからないから)長さを二等分した意味ではなく、区切りとしての前半後半
ここ数年その境目にいると感じながら過ごしてきた

最近わたしの人生後半が始まったと思う

さぁ今日も魂の波形を生きよう〜