絲se(いとせ)Blog

手招き五十音

【Book3】ツレアイ・ツリアイ、お陰さま・お互いさま【高慢と偏見】

ジェイン・オースティン『高慢と偏見』大島一彦訳(2017年中央文庫、原作は1813年発表)
2024/04/04読了、きっかけは辻村深月の小説『傲慢と善良』

19世紀初頭の英国文学『高慢と偏見』
主人公は“活潑な才気”(コインの両面で「偏見」)を持つエリザベス
人生の伴侶を見定め(見定められ)る過程とその周囲を描いた、「運命さだめ 見定めみさだめ 物語」

家族、家柄、親戚付き合い、ご近所付き合い、人柄、価値観、言動…などなど登場人物たちの個性を会話や手紙を通して楽しめる
こういう人っているよね
こういうことってあるよね

わたしが結婚した当時母・父に感じた断片を物語のなかに見、あのときは各自が人間心理を体験していたのだね、と受容する

愛娘エリザベスへ父が忠告する

お前は、夫となる男を本心から尊敬出来なければ、自分よりも優れた人間だと本当に思えなければ、決して幸せにも、まともな妻にもなれないだろう。お前には活潑な才気があるだけに、相手の男がお前ほど頭が良くなかったら、その才気は却って最も危険な仇になりかねない。

「尊敬」
結婚に限らず家族、友達、習い事、職場…人間関係の大事な鍵だと思う

尊敬できるということは(部分的でも)相手を理解し認めている、ということ
同時に「この人(のこういった面)を尊敬する」自分を認めていること
意識的にせよ無意識的にせよ、価値を受け取り・発してもいる

「お相手に相応しい自分に」
参列した結婚式でお聞きした神父さんのメッセージ
お互いにそう思い合える人間関係は幸福だ
関係性のため努力したいと願い、言動に移せること

日々目を向けるのは自分が意図すること
そしてふと、思いもかけずもたらされるもの
意識と無意識の活躍で
お相手と二人三脚で
お陰さま、お互いさま

Balance [balance]picture from Flickr, Thank you
きょう2024/04/04
海王星(ぴったり合)金星@魚座29度「プリズム」、29度は【価値の比較】
天王星(オーブ2度で合)木星@牡牛座
まるでこの物語とシンクロしているような⭐︎⭐︎
そして辰年辰月のはじまり
「はじまりはじまり」は「めでたしめでたし」を内包している
(2024/04/05追記:辰は震/娠に通じると聞きます
地震はいつどこで起きてもおかしくないのですが、注意できることは注意していきましょう)